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Lord of Magic Championships 2006


ラウンド 6: 清水直樹 vs 中島主税

Written by Daisuke Kawasaki

今回の LoM では二回目のフィーチャリングであり、他の記事にもちらほら名前が登場する、もはや時の人である「王子」清水直樹。朝に構築デックの出来に聞いてみた時に、ついでにリミテッドについても聞いてみた所、自信有りとの力強いコメント。

といっても、清水はなんだかんだ理由をつけたり、ぼやかしたりはするものの、要約すれば「自信有り」という内容のコメントしかしない「王子ブランド」なので、どこまで信用していいかはわからなかったりはする。

ちなみに、今回のデックについては「 90 点」とやはり力強いコメント。

一方の中島。

すでに、来週行なわれるプロツアー神戸への参加権も獲得している中島、先日オーストラリアはシドニーまで遠征しプロポイントをゲットしてきた事により、来年は人生初のグレイビー、念願のレベル 3 をほぼ確定させている。

その、GP シドニーは何のレギュレーションで行われていたかというと、発売直後の「時のらせん」によるリミテッドであり、そういう意味で中島のこの環境における熟練度は日本でも屈指であると言えるだろう。

そんな中島も、デックについては「 90 点」とコメント。ドラフトを 2-0 で進めている同士、かなり満足のいくデックとなっているようだ。

ちなみに、中島の年齢は、今年で 30。20 才の清水との年齢差はちょうど 10 歳。

しかし、中島のマジック歴は 11 年。そう、中島が清水の年齢だった頃にはすでにマジックをはじめていたのである。

少なくとも「多摩地区」に関して言えば、「タイムシフト」どころか「歴史の生き証人」といっても過言ではない中島と、「 23 区」を中心とした「新進気鋭」の王子、清水の対戦。

時のらせんの背景世界と同様に、様々に混沌としたこの対戦を制するのはどちらか。

Game 1

清水直樹

中島のデックは白赤、清水のデックは黒緑タッチ赤である。

《サリッドの殻住まい/Thallid Shell-Dweller》をキャストし、悠長な展開をする清水に対して、中島がいきなり大技をかます。

《雷のトーテム像/Thunder Totem》によるマナ加速からの《石炭焚き/Coal Stoker》、そして、マナバーンしながらの《グリフィンの導き/Griffin Guide》。4 ターン目に突如場に降臨する 5/5 の飛行クリーチャー。しかも、墓地に落ちても、2/2 飛行が場に残るおまけつきである。さすがは 90 点デック。

だが、清水のデックもまた、90 点デックである。

《胞子撒きのサリッド/Sporesower Thallid》によって展開を加速させつつ、《暗影の蜘蛛/Penumbra Spider》のチャンプブロックで時間を稼ぎ、90 点どころか 100 点満点のカードである《分解/Disintegrate》によって、憂い無く 5/5 を除去する。

大技をかましたものの、土地が 5 枚で止まり、後続が出せない中島は、変異クリーチャーを出すにとどまる。

この変異に対して、「《運命の盗人/Fortune Thief》かな?《雨ざらしのボディガード/Weathered Bodyguards》だ!」といいつつ、清水は《闇の萎縮/Dark Withering》をキャスト。

この予測は当然的中し、中島を守る最後のボディガードは墓地へと萎縮していき、手札に 6 マナのカードを大量に握り締めたまま、「キノコの群れ」に蹂躙されることとなった。

清水 1-0 中島

Game 2

中島主税

さて、ご覧いただいてわかるように、清水のデックは、Round 4 での栗原と同様に黒緑の《サリッド/Thallid》デックである。

スリヴァーや《サリッド/Thallid》にばかり目がいくが、今回復活したシステムはそれだけではない。中島の選択した色、白にもリミテッドで強力であるのみならず、構築をも支配した、なつかしのシステムが復活している。

それは、レベルである。


2 ターン目に《遍歴の宿命語り/Errant Doomsayers》、3 ターン目に《雲を追うケストレル/Cloudchaser Kestrel》と順当に展開したかに見えた中島だったが、清水が苦し紛れにキャストした 2 点の《分解/Disintegrate》がクリーンヒットし、後続が止まってしまう。

そして、清水の場には《死胞子のサリッド/Deathspore Thallid》が登場し、ここに《新緑の抱擁/Verdant Embrace》がエンチャントされる。レアを使用した豪華絢爛で自己完結したシステムが突如登場する。さすがは王子。

このシステムによって《遍歴の宿命語り/Errant Doomsayers》を失うものの、なんとか 5 マナを払った《稲妻の斧/Lightning Axe》で除去し、中島のデックのメインエンジンのひとつである《アムローの偵察兵/Amrou Scout》が登場。なつかしのレベルエンジンが稼動を始める。


しかし、いま一つレベルの質を用意できなかった中島に対して、清水の《サリッド/Thallid》は十分すぎるくらいにパーツが揃っている。次第に場の状況は逆転し、いつしか清水に場が掌握されていく。中島の命を繋ぐのは、1 枚の《雨ざらしのボディガード/Weathered Bodyguards》による抑止力のみ。

なんとか中島が出したアタッカーである《パーディック山のドラゴン/Pardic Dragon》も、《紡績スリヴァー/Spinneret Sliver》《暗影の蜘蛛/Penumbra Spider》の 2 大蜘蛛で封じられてしまい、頼みの綱の《雨ざらしのボディガード/Weathered Bodyguards》にも《闇の萎縮/Dark Withering》がキャストされる。


Reiterate

だが、ここで中島の秘密兵器が登場する。

バイバックでの《反復/Reiterate》をキャスト。

そして、もう一度キャストできるマナを残した中島が、長考する。

結局「どっちでも同じか……」といい、さらにバイバックなしで、《闇の萎縮/Dark Withering》をコピーした。

しかし、続く清水のターン。《版図の踏みつけ/Tromp the Domains》によって膨れ上がった苗木たちが中島を蹂躙した。


中島:《版図の踏みつけ/Tromp the Domains》を持っているのは考慮したんだけど、《版図の踏みつけ/Tromp the Domains》をコピーしても結局負けるから、無いことにかけるしかなかったんだよね……。《硫黄破/Sulfurous Blast》さえひけてれば……。


中島のデックの《硫黄破/Sulfurous Blast》は 2 枚。ここが 90 点。

清水 2-0 中島

Winner is 清水直樹 !

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