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Lord of Magic Championships 2006


ラウンド 8: 中島主税 vs 石村信太郎

Written by Naoaki Umesaki

このラウンドは、先ほどドラフトレポートをお届けした中島主税の試合をフィーチャーしたい。

先ほども書いたが、今年の中島は『 PT チャールストン』で Top 4 入賞に始まり先日の『 GP シドニー』でも好成績を残しプロツアーグレイビーを確定させるなど非常に好調である。

『ザ・ダーク』が発売された頃にマジックを始めてから、約 10 年。様々な苦労を乗り越え、着実に積み上げてきた努力・実力が報われ結果が出始めてきた……。そんな苦労人である中島を密かに応援している方も多いのではなかろうか。

自分もそんな中島さんを影ながら応援している一人であったりする。 頑張れ、なかちかさん!

その中島の対戦相手は、仲間内から“ライザ”の愛称で呼ばれている石村信太郎。

着実に力をつけ台頭してきた第 3 世代の話が最近よく出るが、石村“ライザ”信太郎も輝かしい第 3 世代の一員である。特に構築で好成績を残しており、メタを読みきった独自で感覚で作るオリジナルデッキを使用し『 Finals 』 Top 8 や『高校選手権』準優勝など輝かしい結果を残しているのでご存知の方も多いだろう。

ちなみに何故“ライザ”と呼ばれているかというと、オンスロートブロック構築で行われた『 GP 横浜』で当時最強と言われていた『赤白サイクリング』デッキをメタって対抗カードである《波停機/Stabilizer》をメインから 4 枚搭載したジャンクデッキで 2 日目進出を果たすも、「ブロック構築面白くないから……」などと言いながら 2 日目はサイドイベントの『ジュニア選手権』でスタンダードを楽しんでいたという経緯によるものである。

その件について石村が「あの時は若かったから……」と語っているのを聞いた事があるが、今年で 18 才って今でも十分若いと思うぞ!

そんな 2 人の対戦をお届けしたい。

Game 1

石村信太郎

ダイスロールの結果、石村の先攻。

中島のデッキは黒タッチ赤の除去満載デッキ。石村のデッキは青白のスリヴァーを中心としたデッキのようだ。

中島の《奈落の守り手/Pit Keeper》と、石村の《珊瑚のペテン師/Coral Trickster》が相打つところからゲームはスタート。

中島は《十二足獣/Dodecapod》《マナを間引くもの/Mana Skimmer》と展開し、石村は《ベナリアの騎兵/Benalish Cavalry》《虚空魔道士の沈黙者/Voidmage Husher》と展開する。

石村は《時間の渦/Temporal Eddy》で中島の《十二足獣/Dodecapod》をバウンスしてビートしにかかるが、中島が 5 ターン目にプレイしたのは《センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu》


石村「止まった……、止まったっていうかマズい……」

中島「流石に強いね(笑)」

石村「っていうか、そこまで回ったのか……」

中島「 3 パック目の 4 手目だね」

石村「ですね」


そして、中島の手札は《絞殺の煤/Strangling Soot》が 2 枚・《堕落の触手/Tendrils of Corruption》《ベラドンナの暗殺者/Nightshade Assassin》と除去祭りモード。

石村、《センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu》に対する対抗策を見出せず、惜しくも投了。

中島 1-0 石村

Game 2

中島は 1 ターン目《肥満死体/Corpulent Corpse》待機の好スタート。

石村は序盤から《コー追われの物あさり/Looter il-Kor》《乳白スリヴァー/Opaline Sliver》《珊瑚のペテン師/Coral Trickster》《肺臓スリヴァー/Pulmonic Sliver》と順調に展開し、対する中島も《基底スリヴァー/Basal Sliver》《ヴェク追われの侵入者/Trespasser il-Vec》《吸血スリヴァー/Vampiric Sliver》を展開する。

中島の《ヴェク追われの侵入者/Trespasser il-Vec》と石村の《コー追われの物あさり/Looter il-Kor》が相打った後、石村が《肺臓スリヴァー/Pulmonic Sliver》プレイしてきたあたりで状況が難しくなってきた。

中島の場は《基底スリヴァー/Basal Sliver》《吸血スリヴァー/Vampiric Sliver》

石村の場は《肺臓スリヴァー/Pulmonic Sliver》《乳白スリヴァー/Opaline Sliver》《珊瑚のペテン師/Coral Trickster》


石村「うーん、どうなってるんですかねぇ……」

中島「この環境はこういう事よくあるけど、スリヴァー入り乱れると難しいよね。あれがこうなって……」

石村「これがああなって……」

中島「で、どうなるんだろうね(笑)」

石村「さっぱりですね(笑)」


とりあえず、お互い何を持っているか探りあいながら機会を窺うという展開に。

中島は待機から解放された《肥満死体/Corpulent Corpse》で殴り、石村は《コー追われの物あさり/Looter il-Kor》 2 号を展開し殴り始めるのみにとどまり、微妙な膠着の様相を見せるが、2 ターン後、ゲームが動く。

5 枚目の土地を引けない中島は《基底スリヴァー/Basal Sliver》のマナを出す能力から《センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu》をプレイするが、待っていたのは石村の《吸収するウェルク/Draining Whelk》

《センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu》をカウンターしながら出てくる 6/6 フライング生物。強烈である。

中島は笑みを漏らしながら、「綺麗に刺さったね」と感想。結局、6/6 飛行がどうにもならず投了となった。

中島 1-1 石村

Game 3

中島主税

石村が 1 マリガンし、中島は 1 ターン目に《精神攪乱/Mindstab》を待機するスタート。

ここから、《絞殺の煤/Strangling Soot》 2・《堕落の触手/Tendrils of Corruption》 2・《結核/Phthisis》《ベラドンナの暗殺者/Nightshade Assassin》などと優良除去を沢山積んだ中島のデッキが真価を発揮する。

石村の 2 ターン目《コー追われの物あさり/Looter il-Kor》《葬送の魔除け/Funeral Charm》で除去。

《精油スリヴァー/Essence Sliver》《絞殺の煤/Strangling Soot》で除去。

《城の猛禽/Castle Raptors》に対しての《堕落の触手》は一度《補強/Fortify》でかわされるもの、《ベラドンナの暗殺者/Nightshade Assassin》で除去。

《肺臓スリヴァー/Pulmonic Sliver》《絞殺の煤/Strangling Soot》をフラッシュバックで除去。

そして待機を終えた中島の《精神攪乱/Mindstab》が石村の手札をも破壊し、無人の荒野を中島の《吸血スリヴァー/Vampiric Sliver》がビートする!

石村は《祖先の幻視/Ancestral Vision》を引き込んでくるも、時すでに遅し。

中島は手札に《結核/Phthisis》を余して勝つという会心の勝利となった。

石村は 1 マリガン後からの《精神攪乱/Mindstab》が痛かったか……。

中島 2-1 石村

Winner is 中島主税 !

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